会長ご挨拶

 これまで、通信といえば電話が中心にありました。この電話は、すでに100年以上前から使われ、電話番号という世界で統一された番号体系によって相互に接続された、地球で最も長い歴史を有する大きなネットワークです。一方、近年では電話以外の通信手段があることもあり、「もう電話は使わない」「もういらない」といった声をしばしば聞くようになりました。しかし、これらの議論は、音声通信が変化せず、古いままで存在し続ける前提での議論であることを意識する必要があります。

 

 我々は少し別の角度から未来を見ています。通信手段の多様化により音声以外のコミュニケーションが拡大しており、コミュニケーションの総量はむしろ増大方向であるというのが我々の実感です。この増大するコミュニケーションのニーズに対して、電話の定義を旧来の電話でなく、電話番号で接続されるネットワークという概念として捉えることで、様々なイノベーションを発掘し、より高度な電話の情報基盤を提供できるだろうと考えています。

 

 近年の通信全体の状況をみると、固定・移動体通信の高速化、IP網の普及などにより、音声通信は従来の仕組みから更に進化し、より高音質になり、かつ映像や文字等と融合しつつあります。この傾向は、まさにこれまでの音声通信の概念を超えた、新しい世代の通信サービスの芽生えです。回線事業者だけに依らず、多様な事業者による多様なサービスが生まれる可能性を示してくれています。この進化には当然ながら国民のみなさんの安心感や信頼感が伴っていなければなりません。

 

 音声通信を超えた新しい概念の通信サービス、それがユニファイドコミュニケーション(ユニファイド通信)です。この通信サービスを発展させ、社会と調和し国民のみなさんに安心して利用いただける環境を整備することで、人々の幸せを追求していきたい、これが我々の目指すところです。

 

 我々は今まさに歩みをはじめたところです。新しい挑戦には苦労や失敗が伴いますが、誠実な社会の一員として日本の発展に貢献していきたいと考えております。当協会に対し、みなさまの暖かいご支援・ご指導をお願い致します。

 

2019年5月

一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会

会長 近藤 邦昭

会長略歴

近藤 邦昭 (こんどう くにあき)

 株式会社まほろば工房 代表取締役社長

委員等

•総務省 情報通信審議会 情報通信政策部会 インターネット基盤委員会 IPv6WG 委員 (2002)

•一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)

•IPアドレス検討委員長

•IRR企画策定専門家チーム 委員長

•IPv4番号資源利用状況調査研究専門家チーム 委員長(2006)

•日本ネットワークオペレーターズグループ(JANOG) 会長(2000-2007)

•Distix / Resilient Project 計測WG 委員長

•日本Vyattaユーザー会 会長

•IRS Workshop ボードメンバ

•Virtualized Infrastructure Operators Group ボードメンバ

書籍執筆

•オープンソース・ソフトウェアルータVyatta入門(2011年)

•BGP-TCP/IPルーティングとオペレーションの実際 監訳

•入門ギガビットイーサネット 共著(2000年)

•インターネットプロトコルハンドブック

•その他雑誌多数(日経BP社 ITPro など)

© 2019 Copyright Japan Unified communication Service provider Association, JUSA

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